アヒージョを例えば時間のある昼間に作っておいて、夜、温め直して食べたい場合、温め直してもおいしく食べることはできるでしょうか。
そこでこの記事では、アヒージョを温め直しておいしく食べられるかについてお伝えしています。
あわせて温め直す時の注意点、アヒージョの保存方法についてもお伝えしています。
アヒージョの温め直しで悩むことはもうありません。
アヒージョを温め直してもおいしく食べられるか
温め直すと具材が固くなりやすいので、おいしく食べられません。
特に肉類やシーフードは、再加熱すると身が固くなります。
そこまで時間のかかる料理ではありませんので、できることなら直前につくることをおすすめします。
その方がおいしいです。
温め直すと固くなる具材
温め直すと固くなる具材についてご紹介します。
肉類
牛肉、鶏肉、ベーコンなどの肉類は温め直すと、食感が固くなります。
筋肉の繊維が収縮し、たんぱく質が固くなるからです。
また繊維が収縮する時に、旨味を含んだ肉汁も外に流れ出てしまいます。
これによりパサつき、風味も落ちます。
誰でも一度は経験あると思うのですが、焼いた肉が冷めてしまい、もう一度焼いたりレンジで温めたりすると、嚙み切れないくらい固くなってしまうことがありますよね。
そうなってしまうともう全然おいしくないです
シーフード
イカ、タコ、エビ、牡蠣、ホタテ、オイルサーディンなどのシーフードも、再加熱することで繊維質が収縮し、固くなってしまいます。
またパサついたり、風味が落ちたりします。
イカやタコなんかは、身がちぢこまって小さくなってしまいますよね。
小さくなってしまうとなんだか損した気分になります
固くなってしまうとアヒージョは失敗
アヒージョで牛肉、イカ、エビ、牡蠣といったら、メインの具材ですよね。
そのメインの具材が固くておいしくないと、ほぼそのアヒージョは失敗と言っていいでしょう。
下ごしらえだけしておく
下ごしらえだけしておいて、あとは火にかけるだけにしておくのはいかがでしょうか。
そうすると直前の調理時間をより短縮できます。
下ごしらえのやり方
下ごしらえのやり方は次の手順です。
- 具材を切る
- 塩などの味付けとともに鍋に入れる
- 具材が浸るぐらいのオリーブオイルを入れる
それぞれの具材を切っておき、塩などの味付けとともに鍋やフライパンに入れ、さらに具材が浸るぐらいのオリーブオイルを入れておきます。
ここまでの下ごしらえをしておけば、あとは火にかけるだけです。
直前の調理方法
夕食などの直前に火にかけます。
オリーブオイルがぐつぐついいだしたら、具材にもよりますが1~5分くらいでできあがりです。
鍋やフライパンに入れたまま常温で置いておくと、具材が傷んでしまうこともありますので、入るようであれば小鍋や小さなフライパンに入れて冷蔵庫に入れておいたり、ボウルなどに入れて冷蔵保存するのがいいでしょう。
アヒージョを温め直す時の注意点
直前に調理した方がおいしいのはわかっているけど、どうしても先に作っておかないといけないことも、時にはあります。
そんな時、温め直すのであれば、注意しておきたいことがあります。
弱火で時間をかけて温める
鍋やフライパンで温める場合、弱火で時間をかけて温めましょう。
肉類や魚介類は、50℃~60℃で筋肉組織や繊維の収縮が始まります。
そのため弱火で時間をかけて温めましょう。
そうすると、固くなりにくいです。
一番よくないのは強火で早く温めようとすることです。
これだと固くなってしまいます。
電子レンジで温める場合は突沸と破裂に注意
電子レンジで温める場合は、突沸と破裂に注意が必要です。
突沸
オリーブオイルなどの油類は、電子レンジで加熱しすぎると、急に油が飛びはねることがあります。
これが突沸です。
電子レンジの中でオリーブオイルが飛びはねると、庫内がびちゃびちゃになってお掃除が大変ですよね。
また取り出す時に急に飛びはねることもあり、火傷の危険性もあります。
そうならないためにも加熱しすぎないよう注意しましょう。
加熱しすぎてしまった場合
もし加熱しすぎてしまった場合は、時間を置いてから取り出すようにしましょう。
破裂
具材によっては爆発したように破裂して、飛び散ることもあります。
破裂しやすい具材
アヒージョの具材になりそうで、破裂しやすい具材には次のようなものがあります。
- イカ
- タコ
- レバー
- ソーセージ
- ミニトマト
- 銀杏
これらに共通することは、薄い膜で覆われているということです。
破裂する理由
電子レンジで加熱すると内部の水分が膨張し、その膨張に外側の膜が耐えきれなくなると、爆発したように破裂します。
殻のついた生卵やゆで卵は破裂するので危険とよく言われますよね。
それと同じ現象です。
破裂させないためには
あらかじめソーセージやイカ、タコなどに、包丁で切れ目を入れておくと、蒸気が逃げるので破裂しません。
ミニトマトも半分に切るとか、ようじなどで穴を開けておくといいでしょう。
あるいは電子レンジではなく、鍋やフライパンで温めるようにしましょう。
アヒージョの保存方法
食べきれなかったり、あとで食べる場合は、必ず冷蔵保存しましょう。
アヒージョはオリーブオイルに浸かっているからといって、腐りにくいというわけではありません。
常温でも悪くなりますので、必ず冷蔵保存しましょう。
保存期間
2~3日ほど保存できます。
冷凍保存する場合は30日ほど保存できます。
解凍する場合は、冷蔵庫に移して時間をかけて解凍させ、食べる直前に鍋やフライパンで温めましょう。
アヒージョを温め直してもおいしく食べられる?温め直す時の注意点も|まとめ
- アヒージョの温め直しは、具材が固くなるので、直前に作ることをおすすめします
- どうしても温め直す場合は、弱火で時間をかけて温めましょう
- 電子レンジで温め直す場合は、突沸や破裂にご注意ください
- 冷蔵保存すると、2~3日、冷凍保存は約30日保存できます
やっぱりできたてが一番です。
でもいろいろな事情で温め直さないといけない場合もありますよね。
そんなときは温め方に注意してください。
ぐつぐつと香り高い金色のオリーブオイルの中で、マッシュルームやイカ、ホタテ、ブロッコリーなんかがふつふついってて、それをはふはふしながらワインとともに食べるときのアヒージョはまた格別です。
もしアヒージョのオリーブオイルが残ったら、パスタに絡めて食べるとおいしいですよ。
具材の旨味がオリーブオイルに詰まっていますから。
最後までおいしいアヒージョを楽しんでみてください。
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